【媒介契約とは?】最も選ばれている媒介契約の種類
2024.01.19
こんにちは、リオン不動産株式会社 専任の宅地建物取引士の市成です。
不動産を売却したいと思ったとき、多くの人が選択するのが「買取」もしくは「仲介」です。
今回は、それぞれどういったメリットやデメリットがあるのか解説して参ります。
よろしければ最後までご覧ください。
「買取」とは、そのまま買取業者が物件を買い取るという方法です。
何といっても、売却にかかる期間が少なく済むことが買取のメリットです。
買取の場合、不動産会社の出す価格や条件に売主様が納得すれば売買契約となるので、仲介と比べて売却にかかる期間が短く済みます。
金額にこだわらずすぐに現金化したい事情がある場合は、迷わず買取を選択して良いでしょう。
早く売却価格が決まり、契約解除になることがほとんどないので、住み替えなどの資金計画が立てやすいのもメリットです。
売主様のご都合で、解体費や測量費を業者持ちにしたり、引き渡しまで猶予期間を取ったりすることもしやすいです。
買取をおこなう不動産会社に直接買い取られる場合は、仲介手数料が不要なのも大きなポイントです。
物件価格に応じて仲介手数料は変わりますが、3000万円の物件なら105万6000円、大きな額がかかります。
「なんとなく仲介にしたけど売れない」とお悩みの方は、仲介と買取で査定金額の差を確認し、手残り金額の違いを出してみましょう。
一般の方が買主になる場合、内覧をせずに購入する方はほぼいらっしゃいません。
買取を選んだ場合、不動産業者数社で合い見積もりを取る際に数名は内見するかと思いますが、
相続したての物件で、勝手がよく分からない。
あまり多くの人に見せたくない。
遠方に住んでいてしっかり掃除をしたり、何回も行き来したりするのが大変。
といった問題がクリアできます。
一般のお客様が買い手になり、住宅ローンを組んで購入するとなった場合、たいてい「住宅ローン審査が通らなければ契約解除」となる特約をつけて売買契約を結びます。
そして、実際に住宅ローンの本審査が通らず、契約解除となる場合もあります。
しかし買取の場合、現金一括で買い取る会社も選べますので、解除のリスクのない安心をとることができます。
また、買主が不動産のプロなので、一般的に売却した物件が契約内容と違う場合、気が付かなかった買主の責任となることが多く、一般のお客様が買主となる場合よりトラブルになる可能性が低いです。
仲介では、一般のお客様の中から買い手を探すため、インターネットに広告を出したり、チラシを撒いたりとアピールをする必要があります。
買取では一般の買主を探さないため広告に掲載されず、周囲に知られず売却できます。
不動産会社が買主となり、売主様の手を煩わせることが一般の方が買主となる仲介より少ないので、売却活動に時間をあまりとれない方や物件の遠方に住んでいる方でもスムーズに売却しやすい方法です。
買主の不動産会社がリフォームなど手を加えて再販するケースが多くあり、内装や築年にかかわらず売却がしやすいです。
買主となる不動産会社は、物件を買い取った後、リノベーションなどの付加価値をつけて再販するため、買取価格は相場の6~8割程度となるのが目安です。
相場が正しいかどうか、複数社で見積もりをとるよう動くのが良いでしょう。
その際には、手残り金額と引き渡し時の条件を合わせて確認し、最も納得できる会社を選ぶのがポイントです。
不動産会社は買い取った後、賃貸にしたり転売したりして利益を生みます。
そういった活用が難しい物件の場合、買取できないとなることもあります。
全ての不動産会社が買取をおこなってはいないので、高く買い取ってくれる不動産会社が近くにないという場合もあります。
「仲介」は、不動産会社と「媒介契約」という契約を結び、買い手となるお客様探しを依頼する方法です。
仲介の場合、スーモやホームズといった不動産ポータルサイトに出ているような市場の価格が相場になります。
基本的に、買取では不動産会社が転売して利益を得るため、相場の7~8割程度の売却価格となります。
仲介で買い手が見つかるのであれば、買取価格より売却価格が高くなるのが一般的です。
買取の場合は提示される金額から条件の良い会社、金額を高く出した会社を選びますが、仲介の場合は自分で価格を決めることができます。
あまり相場と乖離した金額を設定するのはおすすめできませんが、思い入れのある物件なら時間がかかっても高く売りたいと思う方も多いです。
ご自身で納得できる価格を提示できるので、当初の価格では売れず下げることになっても、「もっと高く売れたかもしれない」という後悔は少なく済むかもしれません。
仲介では、物件価格の査定から売却完了まで、買取よりもステップが少し多く、買い手のお客様を探す期間が必要です。
仲介の場合、内見は10件あって1件決まると言われるので、急いで現金化したい方は向きません。
一概には言えませんが、たとえば事故物件だったり、エレベーターなしのマンションの上階だったり、様々な理由で一般のお客様では買い手がつかないケースがあります。
そういった場合は、闇雲に値下げしたり仲介業者を変えたりするより、少しでも高く買い取ってくれる不動産会社を探すように舵を切った方が良いこともあります。
特別な広告を希望する際は別途売主さまの負担となりますが、基本的に集客費用、案内にかかる費用は仲介手数料で賄います。
広くお客様を集める仲介では、仲介手数料が発生します。
売却価格の3%+6万円に消費税をかけたものが仲介手数料の上限額です。
売却価格によっては数百万円となることもあるので、最終的な手残り金額をしっかり調べて、買取と仲介どちらが得か比較するのをおすすめします。
綺麗に使われている物件は、内見が数組入ってすぐ購入者が見つかる場合も多いです。
また、「予定が入っているから」と先延ばしにすると、先に内見した物件に決まってしまうなどで購入検討者を逃してしまいやすいです。
売却活動中は、週末は基本的に予定を入れるのを控え、いつ内見が入っても良いようにしておく必要があります。
不動産の売却方法、「買取」と「仲介」について解説してまいりました。
どちらがより優れているということはなく、それぞれの特徴を踏まえ、目的に応じてご選択いただくのが良いと思います。
いずれの場合でも、手残り金額と引き渡し時の条件を確認し、最も納得できる会社を選ぶのがポイントです。
ご不安なことや、ご不明な点があれば【リオン不動産】へお気軽にお問い合わせください。
お待ちしております。
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