～離れた実家を売る～物件近くの不動産屋に頼むべき？

こんにちは、リオン不動産株式会社　専任の宅地建物取引士の市成です。

交通網が発達した現代では、ご実家と離れて暮らす方も多くいらっしゃると思います。

そしていざ、ご実家を相続し売却を検討される際に、物件（ご実家）近くの不動産屋に任せるべきか、ご自宅のお近くの不動産屋に任せるか、迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、ご自宅と売却対象のご実家が離れている方へ向けて、物件近くの不動産屋に頼むべきか、ご自宅近くの不動産屋に頼んでも良いのか、さらに、スムーズに進める方法について詳しく解説してまいります。

【目次】

1. はじめに…　不動産売却の方法
   1. ①仲介
   2. ②買取
   3. ③任意売却
   4. ④リースバック
2. 物件近くの不動産屋を選ぶべきか

はじめに…　不動産売却の方法

まず、不動産売却の方法について確認しておきましょう。

①仲介

最も一般的な売却方法の一つが、不動産会社に仲介を依頼して売却する方法です。

不動産会社に実家の査定を依頼し、査定価格に納得できたら不動産会社と媒介契約を締結し、買い手の募集活動（=売却活動）を進めていきます。

買取の場合は提示される金額から条件の良い会社、金額を高く出した会社を選びますが、仲介の場合はある程度自分で価格を決めることができます。

あまり相場と乖離した金額を設定するのはおすすめできませんが、思い入れのある物件なら時間がかかっても高く売りたいと思う方も多いです。

ご自身で納得できる価格を提示できるので、当初の価格では売れず下げることになっても、「もっと高く売れたかもしれない」という後悔は少なく済むかもしれません。

②買取

中古車や貴金属と同じように、不動産の売却にも買取という方法があります。

メリットは多く、
・買取を依頼した不動産会社の出す価格に納得すれば売却できるので、短期で現金化できること。
・買主が不動産のプロなので、一般のお客様が買主となる場合よりトラブルになる可能性が低いこと。
・広告を出して買い手を探す必要がないので、周辺住人に知られず売却できること。
・買取をおこなう不動産会社に直接買い取られる場合は、仲介手数料が不要なこと。
などです。

時間や手間を少しでもカットしたい場合、おすすめの方法です。

③任意売却

任意売却とは、住宅ローンの支払いができなくなった場合に、住宅ローンを組んだ金融機関の了承のもと条件付きで売却をする方法です。

通常、売却金額や自己資金で住宅ローンの残債を完済しなければ、住宅に付いている金融機関の抵当権を抹消することはできません。
また、抵当権が付いたまま不動産を売りに出しても、競売にかけられるリスクがあるため誰も購入してはくれません。

ですが任意売却の場合は協議のうえで特別に抵当権を外し、売却が可能です。

しかし、税金を滞納し物件が差し押さえられている場合や、管理費・修繕積立金の滞納額が大きいなど、任意売却を利用できないケースもあります。

④リースバック

リースバックとは、お住まい中の不動産を不動産会社に買取してもらい、現金を手元に置いたうえで、
売却した物件を不動産会社から借りる形で住み続けることができるサービスです。
お住まいの方の退去後、買取した不動産会社がその物件を売却したり、他に賃貸に出したりして利益を回収します。

高齢のご両親の生活費を工面するのは大変だと思いますが、こういったサービスを利用することで少なからず解決できるかもしれません。

それぞれの売却方法について、もっと知りたいという場合は詳しくはこちらをご確認ください。

・シンプルに解説！不動産売却の方法
・買取or仲介どっちが良い？メリット・デメリットをすっきり解説！

・あなたに最適な売却方法が分かる！売却タイプ診断

物件近くの不動産屋を選ぶべきか

基本的に、そこまで遠くなければ「このエリアだけしか扱いません」という不動産会社は少なく、依頼すれば査定や媒介はどこでも可能です。
そのため、物件近くの不動産屋に必ずしもこだわる必要はないと言えます。

それでも物件近くの不動産屋に依頼するメリットもあります。以下の2点です。

①街の地理・治安・住みやすさなどに詳しく、物件の良さを最大限に引き出せる

②地域のニーズを細かく把握しており、査定価格の正確性が高い

また、媒介の種類に「一般媒介」というものがあり、これを選ぶと複数社と媒介契約を結ぶことができます。
ご自宅近くの不動産屋と、物件の近くの不動産屋の両方で媒介を結び、売却活動を始めても良いのです。

しかし、複数社と連絡をやり取りする時間が取れなかったり、早く売却を終わらせたいというケースもあると思います。

その際は、媒介より多少価格が落ちてしまうことが多いですが「買取」が最適です。

不動産会社に査定価格を出してもらうときに、「買取と媒介両方の価格を出してほしい」と伝えると、比較ができます。

足立区の不動産売却をお考えの方はぜひ、当社【リオン不動産株式会社】もご検討いただけますと幸いです。